棟梁から電話を頂き「だいたいできました」とのこと。
そこで,換気のガラリを取付に現場へ伺ったところ,(ほとんど)出来てますよ,スタジオが!
防音扉,二重サッシ,通線口,吸音パネル,機器用分電盤 等々,まさにスタジオ。
第1回からご覧頂いている皆様はお分かりかと思いますが,念のため…
こちらのスタジオ,換気工事以外はお客様指定の大工さん〜スタジオづくりは初めての棟梁〜がお作りになっていま〜す!
では,ソナは何をしているかというと,ノウハウのご提供ということになります。
スタジオをつくるということに関して,音響設計から工事まで,そして防振ゴムや建具などに関しても自社開発しているソナだからこそ「実際につくることができる」生きたアドバイスを提供させていただくことができるのだと,自負しております。
といっても,このようなコンサル業務がいつもうまくゆくとは限りません。
気合いの入った大工さん/工務店さんがおつくりになる物件で,その方々(実際に作る人)と直接やりとりさせて頂くことが必要です。
ソナによる換気工事
空気を取り入れる給気口と排出する排気口に特注のガラリを取り付けています。
2重枠になっている方が排気ガラリ(中),シンプルな方が給気ガラリ(右)です。
排気用と給気用のガラリの仕様がなぜ違うかというと…
排気ガラリは,中にフィルターが差し込まれており,
メンテ(清掃)できるように手の込んだつくりになっているからなんです。
スタジオとは直接関係ありませんが…
階段の手摺りといえば,普通は丸棒。
ところがこちらの手摺り,角材から手作業で削りだして製作されています。
手触りの良い木材にほどこされた丁度良い大きさの不規則なでこぼこは,手がかりも良く安心して階段を昇降できます。
棟梁曰く
「設計仕様は丸棒。でも,こっちの方がええと思って,設計の先生に許可もらって,やりたいことをやらせてもらった」とのこと。
棟梁からは「面倒」という言葉を聞いたことがありません。
棟梁にとっては,何事も「できる」か「できない」かであって「できるけど面倒」という概念は無いようです。
技術者たるもの,そうでありたいものデス。
そろそろ,最終回が近いか…
by N